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北伝仏教

 北伝仏教とは、インドからシルクロードを経由し、中国に伝わり、そして日本に伝わった
 仏教である。その内容は、南伝の小乗仏教に対し、大乗仏教といわれるものであり、
 釈尊が中年から晩年にかけて説かれたもの、あるいは、入滅後、弟子達が釈尊の
 真意を拡大させ、より多くの人に理解できるよう発展させた内容となっている。

 代表的なお経は、方等(浄土)経、般若経などであり、かの有名な西遊記の主人公、
 三蔵法師(本名=玄奘)がインドから持ち帰り、翻訳したのが般若経であり、その
 エッセンスをわずか276文字に集約させたお経が般若心経である。

 また、法華経、涅槃経といったお経も、こちらの北伝仏教に含まれる。 そして、中国
 および日本の仏教に多くの宗派を生んだのも大乗仏教である。

 さて、日本に伝わってきている仏教は、釈尊が初期に説いた教えは南から伝わり、
 中年、晩年に説いた教えが北から伝わってきているということはつまり、釈尊が
 説かれた教えがほとんど余すところなく伝わった唯一の国が日本であるともいえる。
 

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