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苦行

 それからゴータマは、 自らの身体を痛めつける苦行に入る。苦行によって悟りを開こうとしたのだ。
 おどろくべきは、一麻一米(いちまいちまい)といって、一日に麻の実一粒、米一粒しか食べない
 という苦行である。そのような苦行を、なんと6年も続けたゴータマは、悟りをひらくことができたのか。
 否である。苦行によって身を痛めつけることが、ほんとうの悟りに達する手段ではないことに気付いた
 ゴータマは、弱った身体を回復させるため、村の娘に施された乳粥を食べ、ほんとうの悟りをひらくべく
 瞑想の修行に入った。

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